激動の70年と浄土真宗

エコノミック アニマル
 1969年、それは激しい変動の年であった。
東大安田城の攻防戦に明け、沖縄、安保の師走選挙で暮れたが、まさに世はスピード時代、昔の10年が今の1年、一世紀が10年のテンポでめまぐるしく移り変ってゆく。
 国民総生産高世界第3位、西欧先進国の倍以上もの早さで進む経済成長は物質文明全盛時代をもたらした。
物質の豊かさは消費文化を生み出し、海外旅行ブーム、自家用車ブームを叫び、カラーテレビなど耐久消費財が農山村までゆきわたるようになった。

 ところがこの一見平和そうにみえる世相とはうらはらに、西欧人をしてエコノミックアニマルといわしめた落し穴がかくされていた。
いわゆる高度成長のヒズミである。
急激な社会構造の変革に伴い都市化、マイホーム化が進む一方において「人間不信」「人間疎外」が大きくクローズアップされたことである。
“内ゲバ、ゲリラ断絶”などいろいろな流行語がよくこの世相を反映している。

 大学紛争は火炎ビン騒ぎから反安保ゲリラへとエスカレートし、連続ピストル魔事件、誘拐殺人事件、史上最高の交通戦争禍、チクロに代表される公害問題等今ほど人間回復が強く叫ばれ、注目されている時代も少ない。

 経済の豊かさに比べ、人心はかわき切っている。
これをせき立てる様に週刊誌はフリーセックス論刹那主義をあおるから大変である。
そこで現代の重要課題として人間回復がとりあげられているのは当然な事であろう。
ところが現代は宗教や思想の氾濫時代、17万もの宗教の外、次々と新しい思想が生みだされるから人心は惑わされるばかりである。
サルトルからトインビー、マクルハーンから水平思考とアッと驚く間もない。

これでは一億総精神分裂症にかかる。
それもそのはず、本当の人間として生きるすべを明らかにしてくれるものが一つもないからである。
いくら対話を復活させても生きる意味がボケでいる限り議論百出、そこには何の結論も出てこないであろう。

全人類の浮沈は浄土真宗

 思想、主義、そんなものは人間の頭が考え出したこと、それが何になる。
他力の金剛心こそが人間を本当の人間として生れさせ、大安心、大満足、日本晴の心にさせるものであると力説される。
阿弥陀仏に救われ、絶対の幸福からにじみ出る自信に満ちあふれたあの言葉、世界広しと言えども責任をもってこの言葉を吐ける者が一人としてあるだろうか。

親鸞聖人を師表とあおぐ浄土真宗の私たちはまさに世界一の果報者である。
親鸞学徒は全人類の英雄である。
その浄土真宗の中核である親鸞学徒がたくさん現れていることは仏教史上空前の快挙である。
さあ!この激動する時代を浄土真宗の時代としようではないか。

今や大衆の心を満し、真実の浄水を与えうるものは親鸞聖人の教えをおいて外にない。
全人類の浮沈は親鸞学徒にかかっているのだ。
逆に親鸞学徒もこの激動期の浄土真宗の法話活動いかんにその浮沈を托す重大局面に立っている。

いかなる濁流にあおうとも我々は絶えず前進しなくてはならない。

過ぎた一日は絶対に返っては来ない。
鉄の団結と燃える魂で必ずや一人が一人の法友をつくり、全国の有縁の友の胸に真実の法灯がともるまで一日一日を背水の陣と心得破邪頭正に邁進しようではないか。

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