歎異抄の悪人正機の意味

仏教ではよく「悪人」という言葉が使われる。
ことに悪人正機という言葉は有名であり、浄土真宗から出た言葉である。

歎異鈔に出て来る言葉であるが、世間の多くの人はこの言葉を大変誤解しているようである。
機というのは私達の姿ということである。
間違った意味は、阿弥陀仏の本願は悪人が正客であり、
どんな悪人でも必ず助けるという約束だから悪いことをすればする程、
早く助けて下さる。
だから、善いことをする必要はないという考え方。
これを本願ぼこりの異安心といい、本願を頭だけでしか合点していない為に、この様な誤解をするのである。

正しい意味は、
阿弥陀仏の本願は苦悩の人が正客だということ。
法鏡に照し出された私達の正しい姿は悪人であるということである。
悪人は常に悪ばかり造り続けているから、因果の道理
善因善果
悪因悪果
自因自果
によって常に苦しみ悩んでいるのである。

我々は全力をあげて善果(幸福)を獲ようと、実際体にかけて善行を励んだ末、
体験として三毒、五欲の悪酒に酔い潰ぶれた善いことの微塵も出来ない、
悪しか造ることの出来ない自己に驚くのである。

 親鸞聖人は、9才から29才までの20年間、比叡山に於て、血みどろになって修行(善行)をなされた結果、
一生悪しか造れない、地獄より行き場のない親鸞だと叫ばれたのである。

 我々は、仏教で教えられる最高の善、善知識の血を吐く、生の説法を真剣に聴聞し、
正しい自己の姿を知らされ、極重の悪人が阿弥陀仏の本願力によって
今絶対の幸福に生まれ変わらねばならない。

 「たとひ大千世界に
  みてらん火をもすぎゆきて
  仏の御名を聞く人は
  ながく不退にかなうなり」
        (親鸞聖人)


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