仏法は後生の一大事に始まる

 仏法は聴聞に極ると親鸞、蓮如上人は御教示なされている。 親鸞聖人は、たとえ大千世界に満てらん火をも過ぎゆきて仏の御名を聞け、更に蓮如上人は世間の仕事をやめて聞けと教えておられる。  これは一切の人々に死後大変な大事件が惹起することを知らせんが為である。 よく仏法を聞く目的は何かと尋ねる人がある。 世間には目的知らずに仏法を…
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親鸞聖人の大遠忌

 思えば親鸞聖人は、当時、平安から鎌倉へ時代が移りゆく時、いわゆる源平が激しく鎬をけずる不安と混乱の世にあって、仏法こそが絶対の安心と無上の満足をもたらすものと固く信じられた。 そして天台の教えに若き血潮をたぎらせ、二十年間決死の御修行をあそばされた。 しかし、天台宗等の自力聖道の教えでは煩悩具足の凡夫は絶対に助からぬ事を体験なされ…
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生首の説法

今日は蓮如上人が、親鸞聖人の御真影をもどし受ける為に、長い間の礼をかねて三井寺へ行かれた筈であった。 源右ヱ門は、久方ぶりの漁を済ますと本福寺へ走った。 「お晩です。お晩です」 「おかしいな、誰もおらんかいな。上人様はまだおもどりにならんのかな?」 一人言をつぶやき、庫裡の玄関を上った。薄暗い廊下を歩くと板のきしむ音が、妙に響く…
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